ご家庭でも手作りすることの多い梅シロップですが、腐るとどうなるか知っていますか？
今回は、梅シロップが腐るとどうなるのかを紹介します。
梅シロップの白いふわふわ、浮遊物の正体は何なのか？カビとの見分け方・腐った梅シロップの特徴・腐敗を防ぐための作り方のコツ（注意点）などもお伝えしますので参考にしてみてくださいね。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
梅シロップって腐るの？
梅シロップは梅に含まれている酸と糖分が多く入っているので腐りにくい食材といえます。
しかし、以下のように保存状態が悪いと腐る場合があります。
- 保存中に雑菌が入り込んだ
- 梅や保存瓶がしっかり洗浄できていなかった
- 作る際に手の消毒をしなかった
- 梅を洗浄した際、水分を拭ききれていなかった
梅シロップを作る際に、手・梅・保存瓶の消毒がしっかりできていなかったり、水分が残った状態で保存してしまうと腐る可能性が高くなります。
梅シロップが腐るとどうなるの？
ここからは、腐った梅シロップの特徴を紹介します。
具体的にどのような変化が現れるのか確認しておきましょう。
カビが生える
シロップ液から梅が出てしまっている場合、梅の表面にカビが発生します。
液中に浮いている白いふわふわしたものは白カビです。
梅シロップが腐ると、白カビ・黒カビ・青カビ・赤カビが生えることがあるので、カビが生えてきたらすぐに破棄しましょう。
異臭がする
梅シロップが腐っているかどうかは臭いでもわかりやすいです。
梅シロップが腐ると生ゴミ・シンナー臭のような鼻にくるツンとした臭いに変わります。カビが生えている場合は、カビ臭さも感じます。
苦みがある
腐った梅シロップを口にしてしまった場合、通常の味と異なる苦みのある味を感じます。
もし口にしてしまっても、味に異変を感じたらすぐに吐き出しそのまま処分してください。
梅シロップについている白い泡は？発酵？カビとの見分け方は？
梅シロップを作っていると、白い浮遊物がみられることがあります。
梅シロップに白いふわふわとしたものが浮いていても飲むことはできるのでしょうか？
ここでは、梅シロップの状態の見分け方をお伝えします。
梅シロップの発酵状態の見分け方
梅シロップは酵母菌によって発酵したときに以下のような特徴がみられます。
- シロップ液の中に白い濁り・泡が浮いている
- シロップ液や梅の表面に白い膜が張っている
このような特徴が見られた場合は、梅の酵母菌が発酵してできた膜・泡なので、カビ臭さがなければ飲用しても問題ありません。
ただし、梅やシロップ液に白いふわふわしたものがついている場合はカビの可能性があるので注意しましょう。
少量のカビでも容器全体に菌が繁殖していることが多いので、カビが生えてしまった梅シロップはすぐに処分しましょう。
梅シロップの発酵を止める方法は？
梅シロップの発酵を止める方法は以下のとおりです。
- シロップを鍋に移す
- 弱火にかける
- アクが出たら取り除いて2～3分煮る
- 火を止めてしっかり冷ます
- 冷めたら保存容器に移す
梅シロップは加熱しすぎてしまうと梅の風味が損なわれてしまうため、弱火で沸騰させない状態を保ちながら加熱しましょう。
梅をつけてから10日以上の場合は、梅のエキスがしっかり抽出されているため梅を取り除いてしまって大丈夫です。
反対に、漬けてから10日以内の場合は、シロップが冷めたら再び梅を一緒に入れて保存しておきましょう。
梅シロップが腐るのを防ぐコツは？
ここでは、手作りをした梅シロップを腐らせないための作り方や保存方法のコツを紹介していきます。
梅シロップを作る際のコツ・注意点
梅シロップを作る際のコツや注意点を紹介します。
- 砂糖の量を減らさない
- 手や容器などをしっかり消毒してから作る
- 完熟前の青梅を使う
- 梅を洗ったらしっかり水分を拭き取る
完熟している梅を使うと発酵が進みやすくなるので、発酵前の青梅を使いましょう。
梅シロップを作る際は、砂糖の量を減らさないようにしてください。砂糖の量が少ないと雑菌が繁殖しやすくなります。砂糖の量が多いほうが梅のエキスが早く抽出されて梅の実がシロップに沈むので腐りにくくなります。
梅シロップを保存する際のコツ・賞味
梅シロップを保存する際は次の4つを注意しましょう。
- 傷んでいない梅を使う
- しっかりと密封させる
- 直射日光を避ける
- 容器はしっかり消毒しておく
梅シロップを未開封で保存しておいた場合、冷蔵保存で約半年日持ちします。
梅シロップを加熱した場合は、約1年ほど長持ちしますよ。
ただし、一度開封した梅シロップは加熱・非加熱に関係なく約1ヶ月ほどしか日持ちしないのでご注意ください。
